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多文化共生に必要な考え方とは
2023年1月に出版された「香川にモスクができるまで」は、香川県に住むインドネシア人男性がモスクをつくるために2年間奮闘する姿を描いた本です。
近年、日本在住の外国人の数が急速に増加しています。特に、留学生や技能実習生だけでなく、永住者や帰化者も増えていることから、日本社会は多様化の度合いが高まっており、日々の生活においても外国人とのコミュニケーションをとることが必要不可欠となってきています。また同時に、外国人が日本で安心して暮らすための「コミュニティ」は、日本での生活において様々な困難に直面するときに非常に重要な拠り所になるため、昨今はこれらの整備も非常に重要となっています。
著者は本著を通じて、日本人としてどのように日本在住の外国人とコミュニケーションを行い、どのようにコミュニティ支援をしていくべきかについて述べています。これから多文化共生社会を迎える日本にとって、必読の一冊です。
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【目次】
プロローグ
第1話 出会いと介入 和室に響き渡るムスリムの祈り
第2話 ゆめタウン、フードコート集合 寄付活動に密着
第3話 義理と人情の男 フィカルの波乱の人生
第4話 物件探しに見るフィカルさんのトラウマ
第5話 混迷の物件探し 差別と偏見のリアル
第6話 技能実習生とモスク 弟分のためのフィカルのカチコミ
第7話 モスク完成が目前に! 突然現れた、謎の富豪ムスリム
第8話 パンデミックが炙り出すムスリムの絆
第9話 危うい計画 無謀な挑戦の行方
第10話 突然翻られたパートナーの反旗
第11話 多様性の意義 ムスリムの世界観に救われる
第12話 娘たちへの不安
第13話 快進撃前夜 動画制作、涙の演奏会
第14話 ついに始動、インドネシア人コミュニティーの底力
第15話 70人のバス旅行 消えた友人と、私がムスリムを追う理由
第16話 モスク完成と聖なる出発点