インクルーシブツーリズムと食はどう関連する?
食の多様化を支援するフードダイバーシティ株式会社の横山です。
インクルーシブツーリズムとは、全ての人々が旅行の楽しみを平等に享受できるようにする旅行業界のアプローチです。具体的には、障害を持つ人々、高齢者、異文化の旅行者など、様々なニーズを持つ人々に配慮することを指します。
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この分野の認証は地域や組織によって異なり、規準や認証期間もそれに応じて変わります。国際的な規準はガイドラインや推奨事項として提供され、法的拘束力は一般的にはありません。これら機関はアクセシビリティや包括性の評価、改善に焦点を当てていることが共通しています。
日本の観光庁は、インクルーシブツーリズムを推進し、すべての人がアクセスしやすい観光地の開発と普及を目指しています。これは様々なニーズを持つ旅行者が平等に楽しめるようにすることを意味します。具体的にはアクセシビリティの向上、多様な言語での情報提供、異文化への配慮などです。食の観点からでは、ベジタリアン、ヴィーガン、ムスリムのハラール、グルテンフリー、アレルギー対応などが該当します。
2024年度の観光庁予算では、インクルーシブツーリズムの中の食についても重要視されています。それはつまり持続可能な取り組みを全国で普及させることにより、特に地方部への波及を意図していることが伺えます。社会の全ての人が等しく享受できるような、つまり誰も置き去りにしない取り組みが、いよいよ食にも求められているのです。
著者
横山 真也
フードダイバーシティ株式会社 共同創業者
キャリアダイバーシティ株式会社 共同創業者
ヨコヤマ・アンド・カンパニー株式会社 代表取締役
日本と海外での複数の起業が評価され、16年シンガポールマレー商工会議所から起業家賞を受賞(日本人初)
NNA ASIA経済ニュースコラムニスト
著書に「おいしいダイバーシティ~美食ニッポンを開国せよ~」(ころから株式会社)
ビジネス・ブレークスルー大学経営学部および東洋大学国際学部 非常勤講師