決勝開催都市ニューヨーク、ワールドカップ開催を契機に進む“見える化”
2026年6月4日、ニューヨーク市観光局はCrescentRatingおよびHalalTripと連携し、「NYC Halal Travel Guide 2026」を公開したことを発表しました。2026 FIFAワールドカップ開催を控え、ムスリム旅行者向けの受入れ環境をより分かりやすく提供することが目的です。
2026年のワールドカップでは、ニューヨーク市が決勝戦を含む8試合を開催予定となっており、世界各国から多くの旅行者が訪れることが見込まれています。今回公開されたガイドでは、マンハッタン、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクス、スタテンアイランドの5区全域を対象に、ハラールレストラン、礼拝スペース、観光スポット、宿泊施設などの情報を掲載しています。

ワールドカップ観戦に必要な情報を集約
ガイドには通常の観光情報に加え、ワールドカップ公式ファンイベント会場の情報や、ムスリム旅行者向けに設計された5日間のモデルコースも収録されています。
また、Mastercard-CrescentRating Sports Tourism 2026レポートによると、ムスリムスポーツツーリストの87%が「競技会場への公共交通アクセス」を重視し、48%が「礼拝スペース不足」、28%が「ハラールフードの確保」を課題として挙げています。今回のガイドは、こうした課題の解決を目的として作成されました。
ムスリム旅行市場は2030年に2,350億ドル規模へ
CrescentRatingによると、2024年のムスリム国際旅行者数は1億7,600万人に達し、前年比25%増となりました。また、ムスリム旅行市場の支出総額は2030年までに2,350億米ドルに達すると予測されています。
こうした成長を背景に、世界各地の観光地では、ハラール対応レストランや礼拝環境の整備、情報発信の強化が進められています。
「対応」だけでなく「情報発信」が重要に
今回のニューヨーク市の取り組みで注目すべき点は、単にハラール対応施設を増やすだけでなく、それらの情報を一冊のガイドとして整理し、旅行者が事前に確認できるようにしたことです。
2026年ワールドカップは、北米におけるムスリムフレンドリー観光の成熟度を示す大きな機会となりそうです。
プレスリリース詳細
