カシューナッツが義務表示、ピスタチオが推奨表示

2026年4月1日、消費者庁は食品表示基準の一部改正を公布し、特定原材料等の対象品目が28品目から29品目へと拡大されることを発表しました。この改正は同日施行され、主にアレルギー表示の対象に以下の変更が加えられています。

  • カシューナッツ:従来の「特定原材料に準ずるもの(推奨表示)」から「特定原材料(義務表示)」へ移行
    いわゆる日本の8大アレルギーが9大アレルギーとなります。
  • ピスタチオ:新たに「特定原材料に準ずるもの(推奨表示)」に追加

これにより、義務表示対象は9品目に、推奨表示対象は20品目となり、合計で29品目の表示対象が設けられました。カシューナッツについては2年間の経過措置期間が設けられており、現場では新旧表示が混在する時期が続く見込みです。

See Also

食物アレルギー表示に関する情報(消費者庁)

なぜ改正されたのか

消費者庁が実施した「令和6年度 即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」で、カシューナッツによる症例が増加傾向にあることが示され、一過性とは考えにくい状況であると判断されました。このため、義務表示への移行が決定されました。また、輸入量増加に伴いピスタチオでもアレルギー症例が顕在化しつつあることから、推奨表示への追加となっています。

現場の注意点 — 移行期間中の表示リスク

今回の改正は施行された一方で、原材料ラベルや規格書はメーカー側での改訂に時間を要する場合があります。表示基準の改正が4月1日に施行されても、現場では旧ラベルがしばらく流通する可能性があるため、外食・宿泊施設、飲食店などでは「すぐに表示をすべて切り替えることがリスクとなる場合」がある点に注意が必要とされています。

例えば、一覧表にカシューナッツ対応済みと掲示しても、実際の加工品の規格書でカシューナッツの有無が確認できない可能性が残るため、誤認による事故リスクが高まる恐れがあります。この「表示移行期」における適切な対応が、業界内で重要視されています。