訪日に関心の高い台湾ベジが活用するコミュニティ

訪日する台湾ベジタリアンの間で、日本の素食(ベジタリアン)情報を得るためのコミュニティとして注目されるのが、Facebookグループ『日本素食交流會(Japanese Vegetarian Community)』です。ここでは、10万人を超える日本旅行に関心の高い台湾のベジタリアンが、情報交換や相談を日々行っています。
※本グループはフードダイバーシティ株式会社が2018年4月に作りました。

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コミュニケーション確認:どんなやり取りが行われているか?

このコミュニティでは、旅行計画に直結する質問や経験談が活発に交わされています。

  • 「今度●●(地域名)に行くんだけど、周辺に素食のおすすめレストランはありますか?」

  • 「▲▲(店舗名)に行きたいけど、五葷(にんにく・ねぎなど)フリーの対応はしてくれるか知っていますか?」

こうした質問に対して、ほかのユーザーが自らの体験や最新情報を提供します。訪日経験者が写真や具体的な対応内容を添えて回答することも多く、ユーザー同士が助け合いながら安心して旅行できる環境を作り上げています。

店舗側にとってのチャンス

このグループの強みは、情報の受け手がすでに日本旅行を計画していることです。つまり、ターゲット層が明確で、関心も非常に高い状態です。

特に効果的なのは、自店舗周辺地域の情報が話題になったときに「うちのお店に来てください」とコメントすることです。旅行者はその地域に行く予定があるため、来店意欲が高まりやすく、集客につながる確率が格段に上がります。実際に「コメントしたら来店してくれました」という経験談も多くあります。

もちろん中国語ができなくてもGoogle翻訳(繁体字)で全く問題ありませんし、Facebookには自動翻訳機能もあります。ただし、コメントする際に「中国語のメニュー(画像付き)」があれば、来店率が一気に上がります。

実践的なアクションプラン

アクション 内容
お客様のニーズ調査 お客様の生の声をチェックし、どのようなニーズを持っているのかを学び、自社のメニューをブラッシュアップ。
話題の波に乗る 自店周辺地域が話題に上がったスレッドで、自店舗情報をタイムリーにコメント。
インセンティブ設定 「このグループを見た」で特典を提供し、来店動機を強化。

結びに

『日本素食交流會』は、台湾ベジタリアンにとって“旅のコンシェルジュ”のような存在です。グループ内での助け合いや情報共有を観察し、地域情報が話題になった瞬間を逃さず店舗から声をかけることで、日本の飲食店は台湾ベジタリアン層との距離をぐっと縮められます。