古代人の祈りの場所とされる名勝
今回は熊本の「押戸石の丘(おしといしのおか)」をご紹介します。
南小国町のマゼノ渓谷近くにあり、古代人の祈りの場所であったと伝えられる押戸石の丘。人工的に配置された石がいくつも点在し、様々な伝説や不思議な事象で有名な場所です。
360度大パノラマの絶景とともに、大自然の美しさ、そして古代史の摩訶不思議が立ち現れる名勝です。
※新型コロナウイルス感染拡大防止対策に関する各施設のガイドラインや、営業時間等の変更がなされているところもありますので、ご注意ください。
国際的に浸透する歴史的スポット
押戸石の丘巨石群に不思議な線刻文様があることを見つけた南小国町教育委員会は、その調査を日本ペトログラフ協会の吉田信啓会長に依頼。シュメール文字(ペトログラフ)であることが確認されました。
その後、この巨群石は人工的に配置された九組の列石遺構であり先史時代の巨石文化遺跡であることがユネスコ岩石芸術学会、アメリカやカナダの岩石芸術学会等の国際学会で認証。興味深い謎を秘めた歴史的スポットとして浸透しています。
不思議な巨石群のひとつひとつに注目
巨石群の中心をなす「押戸石」は、古くから信仰を集める高さ5.5メートル、周囲15.3メートルの立派な石です。不思議なことにこの石の周囲では磁気の働きが正常ではなく、方位磁針を近づけるとぐるっと回ります。
古代における日時計であったといわれている「はさみ石」、神事における供え物置場(祭壇)として使用されていたと考えられている「祭壇石」など、古代の風景が凝縮された空間が雄大に広がっています。
謎が謎を呼ぶ「縄文の聖地」
神秘的な大小の石群には、鬼達が夜な夜なこの山でいしなご(お手玉)をして遊んだ石であるという伝説も有名であるなど、この地にまつわる言い伝えは実に多種多様。「縄文の聖地」とも称されます。
謎が謎を呼ぶ大いなるミステリースポットであり、純粋な絶景スポットとしても随一である押戸石の丘。ぜひ、この空間を現地で体感してください。
「押戸石の丘」基本情報
| 住所 | 熊本県阿蘇郡南小国町中原511 |
|---|---|
| 電話番号 | 0967-42-1444 |
| 入場料 | 高校生以上300円 以下無料 |
| ホームページ | https://oshitoishi.net |
交通アクセス
※以下のリンクをご参照ください
交通アクセス|押戸石の丘
https://oshitoishi.net