日本を使って世界へ売り込め
2024年10月18日(金)、JICA(国際協力機構)と帯広商工会議所が主催するウェビナー「日本のハラール市場アップデート」が開催されました。このセミナーは、今月マレーシアから北海道・帯広市へ訪問予定の視察ミッションの一環として行われ、フードダイバーシティ株式会社の横山が登壇しました。
セミナーはオンライン形式で実施され、横山氏は冒頭で「マレーシアの皆さんはハラール認証品を日本で販売したいと考えているが、日本の消費者がその良さを理解しているだろうか。それ以前に、マレーシア産の食品への理解があるだろうか」と問いかけ、次の3つのポイントについて解説しました。
– 日本市場ではマレーシア料理の認知度は低い
– しかし、アジア料理として好まれる可能性がある
– ハラールを前面に出しすぎないマーケティングの重要性
さらに横山は、過去のデータを基に、マレーシア企業が日本市場に参入する難しさについて解説しました。そして、ゼロから始めるのではなく、M&Aや資本提携を通じて「足場を築いた上での参入」が効果的であると提案しました。
この提案は、今年初めに開催された同様のイベントでも提示され、「マレーシア企業は、むしろ日本食を世界市場に売り込む方が得策である」と述べています。
マレーシアのハラール産業公社(Halal Development Corporation)のコンサルタントはセミナーを振り返り、「2025年の大阪・関西万博に注目しているが、2026年の愛知・名古屋アジア大会や、今後の外国人居住者の増加を含め、変化し続ける日本市場と日本企業に関心を持っている」とコメントし、引き続き日本への高い関心を示しました。