消費者庁が2025年度中に食品表示基準を改正

消費者庁は2025年度中に、カシューナッツを食品アレルギーの「特定原材料」に追加する方針を発表しました。これにより、カシューナッツを含む加工食品については表示が義務化されます。

さらに、ピスタチオについても「表示を推奨する」対象に指定される見込みです。

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消費者庁長官記者会見要旨

背景にある“木の実アレルギー”の増加

ナッツ類は健康志向の高まりとともに人気が上昇。中でもカシューナッツやピスタチオは、サラダやデザート、エスニック料理など幅広いメニューに使われるようになっています。しかし一方で、アレルギーの発症例が急増しており、重症化するケースも報告されています。呼吸困難やアナフィラキシーなど、命に関わる症状を引き起こすリスクがあるため、消費者庁は対応強化に踏み切りました。

現在の特定原材料(表示義務対象)

食品表示法に基づき、以下の8品目が表示義務の対象となっています:

  • 小麦

  • えび

  • かに

  • そば

  • 落花生

  • くるみ

ここにカシューナッツが追加されることで、表示義務対象は9品目となります。

飲食店・食品事業者向け:カシューナッツ対応チェックリスト

カシューナッツの義務表示化を受け、飲食店や食品関連事業者は次のような対応が求められます。

チェック項目 内容 対応状況
食材の使用確認 メニューや商品にカシューナッツを使用しているかを確認 □ 済 / □ 未
表示見直し 店頭メニュー、POP、ホームページの原材料表示を更新 □ 済 / □ 未
スタッフ教育 新たな義務表示内容をスタッフに周知し、アレルギー対応マニュアルを更新 □ 済 / □ 未
食材の保管管理 アレルゲン食材(カシューナッツ)の保管場所・取り扱いに注意 □ 済 / □ 未
ピスタチオも確認 ピスタチオを使用している場合、推奨表示を検討 □ 済 / □ 未

今後に備えて

正式な義務化は2025年度中に施行予定ですが、準備は早めが安心です。誤表示や対応ミスは、信頼を大きく損なうリスクがあります。

Food Diversity.todayでは、今後もアレルギー表示に関する最新情報や事業者向けの対応策を継続して発信していきます。