鹿児島市桜島、フェリーと桜島マグマ温泉
都市化の進む鹿児島市に、現在も活発に活動を続ける活火山の桜島があります。桜島は大隅半島の内側、鹿児島湾に突き出た半島で、鹿児島市街地とフェリーでつながる西半分が「桜島町」、東半分が鹿児島市の飛び地でした。その後、2004年平成の大合併で桜島町を含め半島全部が鹿児島市に編入され、現在では桜島全域が鹿児島市の行政区域に含まれています。
鹿児島市の桜島
鹿児島の市民を含めて、近隣住民が普段の足として利用する「桜島フェリー」は、鹿児島市街と桜島間約3.5kmの距離を、運行時間約15分で、昼間は最短で10分間隔、夜間30分間隔、深夜でも60分間隔の24時間運航を行っています。
桜島フェリー
地元では有名なフェリーのコマーシャルは、鹿児島のローカルラジオ局MBCラジオなどで数十年にもわたり放送され続け、親しまれています。
桜島交通事業・桜島フェリーは、平成16年に実施された「平成の大合併」の際、鹿児島市の鹿児島市船舶事業が旧桜島町から引き継いだものです。
鹿児島市公営交通
桜島フェリーは鹿児島市における総合的な交通体系に位置づけられ、市の公営交通として運営されています。他の自治体と同じように、鹿児島市にも公営交通の利用料減免制度があり、障害者は利用料免除、高齢者は利用料半額などの制度があります。バス、路面電車と同じく、鹿児島市の一部である桜島フェリーの運賃は公営交通利用料減免制度の対象となっています。
観光産業の盛んな日本において、鹿児島市は自然の豊かさなどから国内外を含め多くの観光客を集めています。世界に誇る観光資源、桜島への移動手段として、桜島フェリーはこれからも重要な輸送路の役割を果たし続けるでしょう。
桜島マグマ温泉
桜島に渡ってフェリー乗り場に降りると、ターミナルからバスが運行しています。フェリー乗り場の付近は道路も整備されており、国道224号線の太い舗装道路を徒歩で移動することが出来ます。
ナトリウム塩化物泉
しばらく歩くと「国民宿舎レインボー桜島」が見えてきます。宿舎に隣接するように、鹿児島湾に沿うように湧き出る、天然温泉「桜島マグマ温泉」が立ち並びます。
鹿児島県には温泉の組合というものがあり、現在県内の組合に加盟する温泉施設は、一律で入湯料が大人390円となっています。今年10月1日から鹿児島県の入湯料が420円と値上がりしましたが、こちら桜島マグマ温泉では390円のまま営業を続けているとのことです。
シャンプー、ボディーソープは備え付けのものがあり、どうしても用意しなければならないものはタオルやスポンジぐらいです。
源泉が50度を超える温度の高い温泉のため、加水した掛け流しの温泉です。泉質はナトリウム塩化物泉で、かなり「ぬるぬる」しています。
浴室はかなり広め。洗い場が数カ所ずいぶん間隔に余裕を持って設置されています。浴槽もかなり広いものが熱めと普通の2カ所あり、さらにサウナが設置されこちらも室内はかなり広いつくりです。浴槽が広いガラス張りの窓沿いに沿うように伸びていて、温泉を楽しみながら桜島付近の海や付近の自然の岩場、反対側の鹿児島市街地などの長めを楽しむことが出来ます。
運行ルート
鹿児島市街地と桜島の最短距離直結に加え、2011年3月10日から鹿児島→桜島間に1本 「よりみちクルーズ」の運航が開始されました。通常のフェリーに比べ航路を南に迂回し、神瀬・大正溶岩原沖の近くを通過して桜島に到着します。夏には納涼観光船が運行し、貸し切ることも可能です。船の上で結婚式が行われたことがあります。
やぶ金のうどん
船内には「やぶ金」といううどん屋があり、15分の運行時間から注文から食べ終わるまでは短時間の食事が要求されます。ゆっくり食べたいとの声も上がったため、九州新幹線全線開業に合わせて鹿児島中央駅前に出店しています。「かけうどん」を注文してもさつま揚げが入っています。
鹿児島市船舶事業は「安全で快適な運航・効率的な事業運営」を経営理念としています。
進み始めたハラールへの対応
鹿児島でおすすめしたいレストランはたくさんありますが、ハラール対応の整った店はまだそれほど多くありません。それでも、天文館にご紹介したいレストランがあります。
さつま酒飯店 和総(WASOU)
さつま酒飯店和総(WASOU)は、オーナーが鹿児島各地を巡って出会った食材を楽しめるお店です。ノンアニマル・ノンアルコールのラーメン「Samurai Ramen UMAMI」をベースにしたトマトラーメンは、外国人だけでなく日本人にも人気があります。
ベジタリアンなどの個別対応にも積極的に取り組むお店ですから、ムスリムやベジタリアンの方々にもご満足いただけるでしょう。
ムスリムには、礼拝用にマットの貸し出しもあります。店内の混雑時にはスペースの提供ができない場合もありますが、基本的には店の空スペースで礼拝できるので、ムスリムの方も安心してご来店ください。
場所は天文館東千石町、天文館本通りを照国神社方向に向かってセブンイレブンの1つ向こうの交差点を左に入ってすぐ(ニイムラビル1F)です。
和総では、4月13日に新店舗「かごしま地酒と肴和ごん Wagon」が17時からグランドオープンしました。場所は和総のすぐ斜め前ですから、和総、和ごん、両店ともにお楽しみいただけます。
住所 | 〒892-0842 鹿児島県鹿児島市東千石町7-17 |
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電話番号 | 099-295-6655 |
営業時間 | [ランチ] 11:30-14:00 [ディナー] 17:30-23:00 (L.O. 22:00) |
定休日 | 月曜日 |
ウェブサイト | http://wasou.co/ |
メールアドレス | info@wasou.co |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/799332 |
次は、ムスリムフレンドリーのラーメン店です。
麺匠 樹凜
落ち着いた雰囲気の中でゆっくりくつろぎながらムスリムフレンドリー醤油ラーメンをいただくことが出来ます。塩、味噌、辛味噌、さまざまなラーメンから選べます。1辛から50辛までの辛さから選んで挑戦できる「辛麺」にも挑戦してみましょう。柚子鶏塩ラーメン、焼き飯とのセットもあります。替え玉もできるようなのでスープの量に注意しながら食べるといいかもしれません。
店名 | 麺匠 樹凜 |
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住所 | 〒890-0063 鹿児島県鹿児島市鴨池1丁目10-5 2階 |
電話番号 | 099-204-7331 |
営業時間 | 火-木 [ランチ] 11:30-14:30 [ディナー] 18:30~24:00 金土、18:30-25:00 土 18:30-22:00 |
定休日 | 月曜日 |
ウェブサイト | http://www.facebook.com/kirin2013 |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/843806 |
次はいきなり鹿児島市ではなくなってしまいますが、ハラール認証もある素晴らしい日本食レストランが鹿児島県の霧島市にあるので、ここでご紹介します。
日本料理レストラン京はるか
「京はるか」は、日本ならではの伝統的な雰囲気、味、素材、美にこだわった、日本料理の醍醐味を味わうことのできる、ハラール認証済のお店です。
鹿児島が誇る豊富な食材を使用した季節感溢れる彩り、料理長が創造する芸術的な料理の数々を、落ち着いた雰囲気の中で心ゆくまでご堪能ください。場所は国道504号線と天降川に挟まれた「ホテル京セラ」本館の中です。
店名 | 京はるか |
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住所 | 〒899-5117 鹿児島県霧島市隼人町見次1490-1ホテル京セラ本館 |
電話番号 | 0995-43-7613 |
営業時間 | 11:30-14:30 (L.O. 14:00)17:30-21:30(L.O. 21:00) |
定休日 | なし |
Halal Gourmet Japan | https://www.halalgourmet.jp/ja/restaurant/922073 |