ついに国宝となった歴史的建造物

今回は熊本の「通潤橋(つうじゅんきょう)」をご紹介します。
熊本県上益城郡山都町(やまとちょう)にあるこの橋は、肥後の石工の技術レベルの高さを遺憾無く証明する歴史的建造物。2023年(令和5年)9月25日、橋などの土木構造物としては全国初の国宝に認定されるなど、その評価や注目度が近年より高まっているスポットです。

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日本最大級の石造アーチ水路橋!

通潤橋は遡ること江戸時代末期の1854年、水不足に悩んでいた白糸台地へと水を送るため、矢部(現在の山都町)の惣庄屋・布田保之助によって造られた日本最大級の石造アーチ水路橋です。
石造アーチ橋の中で唯一「放水」ができる橋で、約6キロメートル離れた笹原川の上流から水を引き、水路の総延長約42キロメートル、灌漑面積は約100ヘクタールにも及ぶ、実にダイナミックな棚田の要です。

圧巻の放水を間近で体感!

通潤橋では、例年約120回程度行われる放水の様子を間近で見ることができます。放水日の午前10時から午後3時まで有料にて橋上の観覧ができる形となっており、通潤橋前の物産館「通潤橋 ミエルテラス」で橋上観覧証を購入することで観覧することができます。
ホームページでは毎年放水日等が記載された「放水カレンダー」も更新されています。現地でしか体感できない、圧巻の放水に目を奪われること間違いなしです。

今も現役で水田を潤す技術力の結晶

往時の技術が結集された通潤橋は、建設から170年が経過した今も地域の人々から大切に守られ、橋を渡った水は現役で白糸台地上の水田を潤しています。
2016年の熊本地震や2018年の豪雨をも見事に乗り越え、その耐久性に優れた独自的な構造に学びも深まる通潤橋。文句なしに熊本の重要なスポットです!

「通潤橋」基本情報

住所 熊本県上益城郡山都町浜町6番地
電話番号 0967-72-1115
入場料 無料 ※橋上見学は有料
ホームページ https://tsujunbridge.jp/

交通アクセス

※以下のリンクをご参照ください

交通アクセス|通潤橋
https://tsujunbridge.jp/#access_map