飲食店・宿泊施設向けセミナー

2024年10月16日(水)、全国料理業生活衛生同業組合連合会が主催で「基礎から学べる・今日からできるインバウンド対策 ~ベジタリアン・ヴィーガン等の多様化する訪日客への対応~」が岩手県盛岡市にて開催され、東北地方の飲食店、宿泊施設関係者が約20名参加しました。
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プログラム

「基礎から学べる・今日からできるインバウンド対策 ~ベジタリアン・ヴィーガン等の多様化する訪日客への対応~」(90分)
講師:フードダイバーシティ 株式会社 代表取締役 守護 彰浩

質疑応答

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当日の様子

昨今多く求められるフードダイバーシティ対応とは

まず、弊社代表守護からは世界のフードダイバーシティ市場や、それぞれの言葉の定義、日本に来る旅行者のニーズ、具体的に使用できる食材や調味料の選び方、さらに違いよりも共通点を見て考える必要性が語られました。

ヴィーガンやハラールなどの分野は「難しそう」と思われがちな分野で、ハラールメニュー、ヴィーガンメニューといった形でそれぞれの専用メニューを作るとオペレーションも含めて大変になりますが、共通点を整理して「みんなが食べられるもの」を一般メニュー化しておくことで、調理現場のストレスや料理工程が大幅に削減されることが説明されました。

さらに岩手県を代表する日本酒である南部美人が、ヴィーガン認証、コーシャ認証、NON GMO認証などを取得していることに触れ、同社が世界市場で選ばれるためのラベル表記を行なっていることについても補足されました。

このように見ると、シェフの負担が大きい

共通点を見る考え方

ペペロンチーノはベーコンをキノコに変更するだけで多くが食べられるようになる

参加者からは「”言われたら対応する”と、”やっている”は全く異なることがわかった。失うのは1人のお客様ではないこともその通りだと思った。」「これまでもさまざまな要望に対応してきたが、残されることが多かった。今回のセミナーでこれまで残されてきた理由がとてもよく理解できた。」「高級なハラール和牛が居酒屋で売れているという事例は、正直料亭やホテルの怠慢だと強く感じました。」などの声が上がりました。

今後も全国料理業生活衛生同業組合連合会としては、食の多様化に関する事業を推進していく予定とのことです。