「地元産の食材が豊富」で全国1位(2025年地域ブランド調査)の南魚沼市
2026年10月27日(火)、南魚沼市の主催で「多様な食習慣対応セミナー&調理体験会」が南魚沼市広域働く婦人の家で開催され、南魚沼市内の飲食店、インバウンド事業関係者が参加しました。このイベントは観光庁「多様な食習慣や文化的慣習を持つ訪日外国人旅行者の受入環境整備に向けたモデル事業」の一つとして開催されました。
プログラム

セミナーの様子
今使っている食材で、できるフードダイバーシティ対応
セミナー冒頭で横山は、スーツケースいっぱいに母国のインスタント麺やコーヒー、調味料を詰め込んだ写真を紹介しました。「訪日客や在留外国人の中には、日本で自分が食べられるものを見つけられず、食料を持参する人が少なくありません」と述べ、「この光景は、満たされていない需要がそれだけあることの表れでもある」と、食の多様性対応の市場の大きさを示しました。

訪日客の「持参食」
続いて、訪日客の実情や彼らが自国で見ているメニュー、求めている情報、それに対する店舗の対応について解説しました。実際の写真や声を紹介するとともに、日本の事業者は「どこまでやればいいのかを悩むのではなく、どこまでできるのかを明らかにしましょう」と、情報開示と伝達の重要さを指摘しました。

ロサンゼルス(米国)のビジネスラウンジのメニュー
フードダイバーシティに対応するための調理体験会
座学に続く実践編として「調理体会」では、南魚沼市「ならでは」のメニューを参加者がフードダイバーシティ対応で調理、頭で理解して体で覚える体験を通じて、多くの参加者が「これならできる」と自信を深めました。

調理実習で作った料理

調理実習の様子
参加者は講師の菅谷の指示に沿って調理を進めていきました。菅谷から伝えたポイントは以下の通り。
- 和食はもともと植物性の食材が中心で、フードダイバーシティと相性が良い。だしを昆布や干し椎茸で取れば、ヴィーガンやハラールにもそのまま対応できる。
- 市販の調味料は、原材料表示を確認する習慣をつけることが大切。みりんや醤油のアルコール、「チキンエキス」「ゼラチン」など、見落としやすい動物性原料に注意する。
- 調理器具や揚げ油を分ける、ヴィーガン料理から先に調理するなど、仕込みの順番や段取りを少し工夫するだけで、混入(コンタミネーション)を防ぎやすくなる。
参加者からは「これまでハードルの高さが見えなかったが、今日でそれがそれほど高くないことがわかった」「国際大学(南魚沼市に所在)の留学生に喜んでもらえそうなメニューがわかった」「地元の食材でかなりカバーできるとわかったので始められそう」といった声が寄せられました。
南魚沼市は、今後も食の多様化事業を推進していくとのことです。