かにと本みりんの見解と、認証について
現在、浅草に新規オープンした「かにを」に関する件について、フードダイバーシティ株式会社にも多くの問い合わせが寄せられています。
なお、弊社は認証機関や調査機関ではないため、個別の店舗への実際の調査や問い合わせを行う立場にはありません。本記事は、当社に寄せられる多くの質問をもとに、公開されている情報、一般的な知見、これまでの実務経験に基づき見解を整理したものです。
① かにはハラールでしょうか?
結論:基本的にはハラールとされますが、一部宗派によって見解が分かれます。
イスラム法において、水中生物の扱いには学派ごとの違いが存在します。
- シャーフィー派など:水中の生物は広く許容される傾向
- ハナフィー派など:魚類以外については慎重な見解も存在
実務上は、東南アジア(マレーシアやインドネシアなど)では一般的に食べられているケースが多い一方で、個人の信仰や地域によって判断が分かれることがあります。
② 本みりんはハラールでしょうか?
結論:ハラールではないとする見解が一般的です。
本みりんは一般的にアルコール度数が14%前後となっており、多くのハラール認証機関では非ハラールと判断されています。ただし、個人の解釈によって見解が異なる場合もあります。
今回、店頭に「本みりん」と記載された段ボールが確認されたことが指摘されていますが、これをもって直ちに「本みりんを使用している」と断定することはできません。実際の物流現場では、食品問屋による納品の過程において、商品の中身と外装(段ボール等)が一致しないケースは一定数存在します。
③ 店頭に掲示されている認定書について、どういうものでしょうか?
結論:ハラール認証ではなく、Halal Navi社が独自に発行する「ムスリムフレンドリー認定書」です。
店頭には、Halal Navi社が発行した「MUSLIM FRIENDLY CERTIFICATE(ムスリムフレンドリー認定書)」が掲示されています。しかし、当社が確認した公開情報の範囲では、Halal Navi社がハラールまたはムスリムフレンドリーに関する認証機関として認証を発行していることを示す情報や、具体的な認定基準、審査項目、判定方法などは確認できませんでした。
また、Halal Navi社が発行する認定書に記載されている問い合わせ先がGmailアドレスとなっていることについても、認定制度の運営体制や信頼性に不安を感じる利用者がいる可能性もあります。
※認定書の情報はGoogleの写真より確認ができます。