現場で起きているズレの正体とは
フードダイバーシティ(ヴィーガン、ハラール、アレルギー、グルテンフリーなど)への対応に取り組む多くの現場において、実際に成果を上げている店舗・宿泊施設には明確な共通点があります。
それはお客様のニーズから逆算して取り組んでいる点です。
See Also
失敗から成果へ:フードダイバーシティ対応のリアルな成長ステップ

現場でよく起きること
多くの現場では下記のように「フードダイバーシティに対応すること」から逆算して考えるケースが多いです。
- ヴィーガンメニューを新しく作る
- ハラールに対応するから豚肉を抜く
- アレルギー表示をとりあえず追加する
一見すると普通の取り組みに見えますが、この進め方には共通した問題があります。それは、誰のための対応なのかが曖昧なまま進んでいることです。
その結果として、
- 作ったが注文されないメニューが増える
- オペレーションが複雑になる
- 現場スタッフが説明できない
といった状態に陥ることが多くあります。
「お客様のニーズ」から逆算して考える
一方で、成果が出ている現場はスタート地点が異なります。
最初に整理しているのは、次の3点です。
- どの国、どの文化圏の人に喜んで頂くのか
- お客様はどのような料理を食べたいのか
- 食事にあたって何に不安を感じるのか、どういう情報が必要なのか
これはつまり、「フードダイバーシティに対応すること」を目的とするのではなく、「お客様のニーズを満たすこと」を目的としているということです。
なぜ「お客様不在」の議論になるのか
その背景には、上司・経営者からの指示などにより、対応そのものや期日に間に合わせることが目的化してしまっているケースが多く見られます。
本来、フードダイバーシティ対応は「お客様に選ばれるための手段」であるはずです。しかし現場では、いつの間にか「対応すること自体」がゴールとなり、さらにプロジェクトとして進める中で「期日までに形にすること」が最優先事項となってしまいます。その結果、判断基準は“お客様にとってどうか”ではなく、“間に合うかどうか”へとすり替わっていきます。
その結果、議論の中心は、
- スケジュール通りに進んでいるか
- タスクが完了しているか
- 形式として整っているか
といった内部都合に偏り、本来最も重要であるはずの「お客様が何を求めているのか」「この内容で安心して選んでもらえるのか」という視点が抜け落ちていきます。
結論
フードダイバーシティ対応で成果を出すためには、スタート地点がとても重要です。
- 対応することから逆算する → 成果が難しい
- お客様のニーズから逆算する → 成果が出やすい
そして現場に求められるのは、「どこまで対応するか」ではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」です。
こうしたスタート地点の設計こそが、フードダイバーシティ対応の成否を大きく左右します。
フードダイバーシティ株式会社ができる支援
フードダイバーシティ株式会社では、単にメニューや表示を整えるのではなく、「誰に、何を、どう伝えるか」という視点から、現場に即した形での導入支援を行っています。
お客様のニーズを起点とした設計から、メニュー開発、表示・情報発信、オペレーション構築まで、一貫してサポートすることで、“対応している状態”ではなく、“選ばれる状態”の実現を目指しています。フードダイバーシティ対応をこれから検討される方、あるいは取り組みを見直したい方は、ぜひ一度ご相談くださいませ。
お問い合わせはこちら