紙おむつ原料 ハラル認証を取得 三洋化成
三洋化成工業は22日、紙おむつや女性用ナプキンの主要原料となる高吸水性樹脂(SAP)のハラル認証を取得したと発表した。衛生用品向けの樹脂のハラル認証の取得は世界で初めてとみられる。
傘下の連結子会社がマレーシア政府の認証機関(JAKIM)から、1月1日付で取得した。SAPは紙おむつやナプキンの主要な原料。おむつやナプキンは肌に直接触れるため、ハラル認証を得られれば消費者の安心につながるとみて取得に踏み切った。JAKIMは、食品だけでなく医薬品や化粧品、衛生用品などにも広くハラル認証の対象を広げている。
「アジア・中近東での需要拡大に対応できるよう、高品質で安全なハラル認証製品のラインアップを拡充していく」(三洋化成)として、人口が増加しおむつなどの需要の大きいアジア圏での販売を拡大する狙いだ。