カンボジアハラールの拡大・促進を訴えるカンボジア・イスラム教問題再興評議会の啓発ポスター=提供写真
経済成長を目指す東南アジアの後進国カンボジアで、イスラム教の戒律で許されたハラール食品の製造を手掛ける動きが広がっている。昨年3月、カンボジア商務省が現地のカンボジア・イスラム教問題再興評議会と合同で同国内におけるハラール認証制度を整備、運用を始めたのがきっかけだ。カンボジア国内のムスリム人口は2%の約30万人と少ないが、認証制度が始まったことでハラール食品の輸出拡大やムスリム観光客の国内誘致が期待されている。(バンコク=ジャーナリスト・小堀晋一)