近年、注目される厳格な菜食主義者「ビーガン」に対応した定食メニューが、多古町の道の駅多古あじさい館のレストラン「キッチンTAKO」にお目見えした。東京五輪・パラリンピックに向けた食環境の整備の一環。館内の「ふれあい市場」では、主に県内産食材を用いたビーガン商品の陳列棚も拡充された。(小沢伸介)
「高野豆腐の南蛮漬け定食」で、主菜は高野豆腐を揚げてコクを出し、甘酸っぱく仕上げた。副菜はナムルと漬物。主食は多古米。みそ汁は植物性食品を組み合わせてうま味を引き出した。税込み六百五十円。
メニューを手掛けた川口明美さんは「自信作だが、誰でもいつでも食べてほしいので、ほかの定食類と同じ扱いで目立たないようにしている。ビーガンとそうでない人が一緒に食事できる環境を長く提供し続けられれば」と話す。
ビーガンのモデルでライフスタイルクリエーターとして活動する未来リナさんは現地で試食し、「全体的に彩りが良く栄養バランスも優れている。高野豆腐は食べ応えがあり、個人的に好きな味。みんなに食べてもらいたい」と勧めた。
ふれあい市場の陳列棚には、南房総市のトマトジュースや八街市のピーナツバター、富里市のシーズニングスパイス、館山市の食用バラのハーブティーなどのビーガン商品が並ぶ。
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