選手村のメニュー検討 料理通じ「選手にいい記録を」
2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は2日、大会期間中に選手村で提供するメニューについて検討を始めた。アスリートや調理師、栄養学の専門家などによる委員会を発足。過去の大会などを参考に、日本の食文化を発信できるメニュー案を協議した。
委員会では協議を重ねメニュー案を夏ごろまでに作り、最終的に組織委が決定。11月ごろに国際オリンピック委員会(IOC)から承認を得る。
座長を務める帝国ホテルの田中健一郎特別料理顧問は「(イスラム教の)ハラルやベジタリアンなど多様性にも配慮し、選手がいい記録を残せるようなメニューを考えていきたい」と話した。
組織委は選手村に設けられるメインダイニングで最大で1日4万5千食が提供されると推計。提供する食品については「食品の安全安心」「選手の栄養」「日本の食文化の発信」などをコンセプトとして掲げ、東日本大震災の被災地の食材も活用する考え。
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