米KFC x ビヨンド・ミート 植物フライドチキンを試験投入

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米ケンタッキーフライドチキンと代替肉大手のビヨンド・ミートは、アトランタの店舗で、植物からつくるナゲットと骨なしウィング=「ビヨンド・フライド・チキン」を、1日限定で試験的に提供することを発表した。

店舗はサントラスト・パーク近くにあるKFC店(2637 Cobb Pkwy South East, Smyrna, Ga.)で、8月27日の10:30-18:30の間、購入客に無料サンプルを提供する。KFCは顧客のフィードバックを元にテスト地域の拡大を検討するほか、将来的には全米展開もありうるとしている。

ファストフード業界では最近、植物肉を採用する動きが加速している。

今月8日、バーガーキングはインポッシブル・フーズ社の植物パテを使用した「インポッシブル・ワッパー」の全米販売を開始した。ダンキンは先月、ビヨンド・ミートとタッグを組んで、新メニュー「ビヨンド・ソーセージ・ブレックファースト・サンドイッチ」の販売をニューヨークでスタートしている。9月には、サンドイッチチェーンのサブウェイが、ビヨンドミートのミートボールを使用した「ビヨンド・ミートボール・マリナラ・サブマリンサンド」の投入を計画している。

このほか、ホワイト・キャッスル、キュードバ、 カールスジュニア、ベアバーガー、デルタコなどでも、植物肉メニューを展開している。

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ビヨンド製品は、ホールフーズ、セーフウェイ、クローガー、ターゲットといったグロッサリーでも販売している。インポッシブル社は、店頭の流通はなかったが、米食品医薬品局(FDA)が今月、同社が本物の肉に似せるための着色剤として使用する大豆レグヘモグロビンの安全性に承認を与えたことで、店頭販売への道が開けた。

5月、米KFCのケビン・ホックマン社長は、代替肉の大手数社とミーティングを予定していることが報じられた。この際ホックマン氏は直ちに代替肉の試験を行う計画はないと述べていた。

ビヨンド・ミートは5月にナスダックに上場している。同社は販路や商品種類の拡大に加えて、来年にはヨーロッパで製造を開始する計画をしている。