フードテックのフレンバシー、ビーガン米粉カップ麺「Vegewel RICE NOODLES」を発売——無化調、アレルギーフリー食材で健康志向に訴求

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「Vegewel RICE NOODLES」
Image credit: Frembassy

フードテックスタートアップのフレンバシーは19日、同社のビーガンブランドの商品ラインアップで初となる、ビーガン米粉カップ麺「Vegewel RICE NOODLES」を発売した。同社のウェブサイトから購入できる。価格は1個590円(税別)。

フレンバシーは、「食のバリアフリー化」をビジョンに掲げ、ベジタリアン・アレルギー・グルテンフリーなど食の制限を持つ人が、食事に困らないような環境づくりを行うスタートアップ。2015年の創業以来、食の制限に特化したレストランガイド「Vegewel」とメディア「Vegewel Style」を運営している。

同社が今回発売した RICE NOODLES は動物性食材が使われておらず、湯を入れるだけで、植物由来の食材だけで作られた麺・スープ・具財が食べられるのが特徴。麺にはあきたこまち由来の米粉、やくみにはヤーコン、ブロッコリー、大根、人参などの国産野菜が使われ、1食で1日必要量の3分の1の野菜が摂取可能。ヤーコンにはフラクトオリゴ糖が多く含まれ、腸内環境の改善にも効果が期待できる。

Vegewel RICE NOODLES のかやく
Image credit: Masaru Ikeda

スープには一部みりん粕が使われているためハラールではないのだが、動物性食材を排除して旨味を出すために、スープ作りには苦労したという。スープには、天正元年(1573年)創業の室次醤油の天然醸造醤油(アルコール無添加)、創業240年を迎える九重美淋のみりん粕、九州さんの原木椎茸、淡路島産の玉ねぎなど、産地と天然由来にこだわった食材がふんだんに使われている。

そのままでも美味しく食べられるが、豆乳やラー油の入ったスープを足した担々麺風などアレンジしたメニュー例も豊富に提案している。フレンバシーでは今後、メニュー例としても、また、商品としてもバリエーションを増やしていく計画だ。現在は自社サイトからのみの販売だが、商品のブランドイメージに合う EC サイト、自然食品系のコンビニやスーパーにも販路拡大を検討。台湾にも進出する計画があるそうだ。

RICE NOODLES は食材にこだわった分、製造原価が高いため価格もやや高いものとなっているが、健康志向の30代を中心に商品の特徴を訴求していきたい考え。フードテック分野で先行する BASEFOOD PASTA や、日清食品の All-in シリーズなどを見るかぎり、この種のカテゴリの商品としては受け入れられそうな価格と言えるだろう。

Vegewel RICE NOODLES のアレンジ調理例
Image credit: Frembassy

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